Are you Alice?
アリスのティーパーティー phase.3
Humpty Dumpty
※ネタバレあり※
始まり方がヤバい素敵。
時計の音と、エンディングの時のオルゴールの音。
で、ルイス・キャロル(帽子屋)の「アリス、ごめんな」と、銃声。
今回シリアスで切なかったので、一番始めのコメディ的なシーンを以下に書いてみました。
な、長すぎる…。
約10分くらいですね。
★夢から覚めた(?)時のお話★
Alice?(Vo.櫻井孝宏)「どこだ。ここ…」
Humpty Dumpty(Vo.子安武人)「とーつぜんですがーぁ!私はゆみを……、夢を叶える卵なのです!」
Alice?「…………へぇ」
Humpty Dumpty「うわー。リアクションうすいなぁー!」
Alice?「だって意味分かんねぇし。しかも途中ちょっと噛んだし」
Humpty Dumpty「でもいちいちやり直すのとかめんどくさいし」
Alice?「うん。じゃあもうそれでいいけどさ、お前なんか色々とばしすぎなんだよ。もっと順序よくやってくんねぇ?」
Humpty Dumpty「…チッ、めんどくせぇなぁ…」
Alice?「じゃあもう帰れよ!」
Humpty Dumpty「嫌だね、帰りませんもんね」
Alice?「うわぁお前ほんとムカつくわ」
Humpty Dumpty「えーと、それじゃあね、どこから始めましょうかねぇ。手っ取り早く、53ページあたりからいきますかぁ。序盤の説明部分って意外とたるいんですよねぇ」
Alice?「いや、だから、普通に1ページ目からいけっての。たるくていいから、別に」
Humpty Dumpty「ちなみに48ページ目までは、私の一人語りで進むハンプティ・ダンプティ波乱万丈出生の秘密です」
Alice?「あー、ごめん。やっぱりそれはいいや」
Humpty Dumpty「んふっ…、ですよねぇ~。あはっ、いえ、いいんです。卵の人生なんてそんなもんです。所詮生殖細胞って事ですよね。波乱万丈とか嘘だしね」
Alice?「嘘なのか」
Humpty Dumpty「でもね、たるいとか言われんのは心外なんだよ!」
Alice?「お前が勝手に言ってんだよ!……まあ、お前の人生がつまんないかどうかはともかくとしてさ、いきなり喋る卵が出てきて、しかも願いを叶えるとか言われても、俺的に状況が飲み込めないっていうか…ほら、確かに俺、結構話しに流されるとこはあるけど、まわりが思ってるほど、物事を考えてないわけじゃねぇし」
Humpty Dumpty「よかったね」
Alice?「流すなよ」
Humpty Dumpty「それでは、この辺りの説明はまるまるとばすとして…。えー…ラストの展開はどうしましょう。分かりやすく、夢オチとかに落ち着きますか?」
Alice?「いや、オチは先に決めちゃダメなんじゃねぇの…?」
Humpty Dumpty「ああ、そうですかぁ。そんな厳しい時代になりましたか。昔は大抵夢で落とせたものです。無理矢理やっちゃえばよかったんです」
Alice?「よく分かんねぇけどお前さっきから色々失礼だよ?」
Humpty Dumpty「困りましたねぇ…、これは一大事です。始まりも終わりもなければ、物語は進められません」
Alice?「…じゃあ取り敢えず、お前が俺に会いに来た理由とか、目的とか、そういうのが分かるといいかもしんない」
Humpty Dumpty「おお、なるほど。斬新です」
Alice?「普通です」
Humpty Dumpty「えー…実は私、鏡の国で卵をやっているものなのですが…」
Alice?「だから卵ってなんだよ」
Humpty Dumpty「ちなみにどちらかといえば生卵の方です」
Alice?「はいはい」
Humpty Dumpty「今日は別件で不思議の国に来たのですが、時間が少し余ってしまって。折角なので、噂の不思議の国のアリスにも、私の持つ能力をご披露出来ればなぁ、と」
Alice?「能力…?」
Humpty Dumpty「ちなみにどちらかといえば、鶏卵の方。うん。あのほら、鶏?ココッコの方」
(殴る音)
Alice?「能力の話しをしろ」
Humpty Dumpty「あははははっ、アリス、そんなに強く殴ったら黄身が出ます。あーですから最初に申しあげた通り、私は夢を叶える卵なのです」
Alice?「夢を叶える…。ああーぁー…なるほど。そこに繋がるのか」
Humpty Dumpty「え、マジで?繋がりましたか?あぁー…よかった…それじゃあ貴方の夢をききましょう」
Alice?「え、マジで!?」
Humpty Dumpty「えぇ、繋がりましたから」
Alice?「なんだよかった…。俺また命狙われるのかと思った」
Humpty Dumpty「命?アリスの命をですか?どうして?」
Alice?「え?あぁー…まぁお前には分かんねぇ感覚かもしれねぇけど、俺のいる国じゃあ何かそういうのが流行ってるらしいんだよ。逢う奴逢う奴、アリス嫌いとか、アリスのせいだとか」
Humpty Dumpty「アリス童貞とk」
(殴る音)
Alice?「わりぃ。手がすべった」(超低声)
Humpty Dumpty「あはははは、気にしないで下さい。むせい卵ですから。そしてご安心下さい。私はアリスの命に興味はありません。興味があるのは…アリスの見る夢そのものです」
Alice?「ふぅん…なんだかよく分かんねぇけど…その夢ってさ、ほんとになんでもいいのか?」
Humpty Dumpty「はい。もちろんです。なにしろあれです。私夢を叶える卵ですから」
Alice?「じゃあ、マンション買って~」
Humpty Dumpty「買いません」
Alice?「嘘つき」
Humpty Dumpty「いや、貴方ちょっと、私すごい夢のある話ししてるのになんですか。キャバクラの姉ちゃんですか?折角の夢なんですから、もっと夢のあること言って下さいよ。壮大なストーリーせいは必須条件ですよ」
Alice?「はぁ?ストーリーせい?なんだよー、またずいぶんとややこしいなぁ…。あー…夢のある、夢ねぇ…。あー…えー…と」
Humpty Dumpty「早くしろよ」
(殴る音)
Alice?「割るぞテメェ」
Humpty Dumpty「あはははは、やめて下さいアリス。卵は横からの衝撃に弱いんです」
Alice?「あ、分かった。じゃあアレだ。俺と美人家庭教師との、純愛ラブレッスンストーリー!」
Humpty Dumpty「…いやぁ、そういうの売れないっすね」
Alice?「売れないってなんだよ!俺のラブストーリーじゃあなんでダメなんだよ!」
Humpty Dumpty「いや、だってお前…どうせすぐ別れるもん」
Alice?「別れねぇよ!なに勝手に結末決めてんだよ、あとお前さっきからキャラがころころかわりすぎなんだよ。絡みづらいんだよ!」
Humpty Dumpty「いやいや、すみません。今のは私の個人的な意見でして。あー…一応ですね、夢には規約というものがありまして、これに準じていただかないと。という話しをすっかり忘れておりました。卵うっかりです」
Alice?「規約?」
Humpty Dumpty「読みます?」
Alice?「ん?…えー…、ん、なんだよこれ。何も書いてね…、…『不思議の国のアリスに愛をこめて』…?」
Humpty Dumpty「はい。ようするに貴方に選ぶ権利は初めからありません。貴方一応不思議の国のアリスですから」
Alice?「じゃあ今までの会話はいったいなんだったんだよ」
Humpty Dumpty「前半10分ばっさりカットです」
Alice?「分かった。お前は取り敢えず俺の視界から消えてくれ」
Humpty Dumpty「ふふっ、まぁまぁ、本来夢なんてものは一人の人間のために作られ、一人の人間が一度しか見ることの出来ない最大のエンターテイメントですから。多少の誇大広告は必要かと思いまして。そして夢は…現実を生きる人間を繋ぐ最後の希望。アリス、貴方の夢にはどれほどの価値がありますか?」
Alice?「…価値?」
Humpty Dumpty「はい。それじゃあ取り敢えず、夢を見ていただかなければなにも始まりませんので、この話しはこのへんでさっくり終わらせてしまいましょう」
(カチャリ←銃かな)
Alice?「!…お前、何する気だよ。俺の命は狙わねぇって言ったじゃねぇかよ!」
Humpty Dumpty「大丈夫です。この世界も、貴方が見ている夢の一部。何も恐れる事はありません。まあ夢だろうとなんだろうと、人間撃たれれば概ね死ぬ程痛いですが、平気です多分。ガッツで乗りきればなんとかなります頑張れー!」
Alice?「全然大丈夫じゃねぇ!お前、起こすなら普通に起こせよ!だいたい、俺はまだ何にも了承してな…」
(銃声)
Humpty Dumpty「ごきげんよう、アリス」
夢だと思ったら現実で、
現実だと思ったら夢で。
もう今回番外編のくせに奥が深すぎて頭ン中パニック現象起こしそうになりました。
どこがどう夢で、ここは現実なのかなってとことか…すっごく分かりにくいわ。
本編並の分かりにくさ←
っていうか、シスコンアリスとロリコンルイスの掛け合いが最高☆
アリスの取り合いをアリスとルイスがしてるのが好き。
…ややこしいな、この文章。
本物のアリスの取り合いを櫻井さんと平田さんがしてるのが好き。
おお、なんとも分かりやすい。
あと、ウサちゃん(Vo.森久保さん)がアリスに撃たれて痛み苦しんでるシーン?あれ可愛い←
死んじゃったよ、みたいな(笑)。←笑えねぇよ
っていうかIM様は脚本会の神だと思う。(どんな)

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